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The Only One は音楽が好きの私、etupirkaが立ち上げたサイトです。今はどこを見ても音楽の話はありません。残念ながら、今後も書く予定はありません。

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いちばん新しい屁理屈

2010年7月1日(木曜日)

警備員をいいだけバカにしたら、虚しくなった話

Filed under: - etupirka @ 21時21分21秒

忘れようとしたんだけど、オチューンさんのこれ見て思い出したので、やっぱり書き留めることにする。

377 名無しさん@引く手あまた :2007/02/26(月) 20:12:59 ID:wCXrjwsk
新人が入ってきた。47歳。警備業界では珍しくはない。

定年を迎えて、入ってくる新人も多いからだ。まぁ、新人は立たせておくのが一番いい。
無線を持たせて何か分からないことがあったら、連絡して来いと言って、ビルの外で
立哨させておいた。折りしも、外は小雪がちらついていた。
長時間ただ立っていると、色々なことを考える。夕飯は何を喰おうか?
今度の休みは何をするか?今までの人生。これからの将来。色々なことが頭を過ぎる。

契約先の人がヒョイと顔を出して、
「外に立っている新人さん、泣いているよ。具合が悪いじゃないの?」と言ってきた。
「何だ?」と思って見に行くと、本当に立ちながら泣いている。

通行人は泣きながら立っている警備員を呆れながら通り過ぎて行く人、怪訝な顔をする人、笑う人、反応は様々だった。
「どうした?」と声を掛けると、やや間があってようやく振り絞るような声で一言。
「つらいです。」

よくよく話を聞くと、立っている間に今までの人生を振り返り、
何で俺はここまで堕ちてしまったのか?何で今、こんな所で罰ゲームのようなことを
やっていなければならないのか?
そんなことを考えていたら、涙が溢れて止まらなくなってしまったそうだ。

結局、彼はやめた。
377 名無しさん@引く手あまた :2007/02/26(月) 20:12:59… - otsune tumblr まとめサイト 画像保管庫Q

つい先日、街を歩いていたら、警備員に制止を受けた。ちょうど横断歩道を渡ろうとしていたところで、

「もう信号、赤なんで、危ないんで戻ってください、戻ってください。」

と口調こそ丁寧なものの、言い方は突っ慳貪で、威圧的な態度でこちらに攻め寄られ、思わずジリジリと後ずさってしまう。

いつもなら「はい」と言うこと聞いたフリしておき、隙を見て無視するところなのだが、ちょうどその日一緒にいた人が、警察権力とか、似たような制服着ている人とかが嫌いな人だったので、思わず、

「そんな警察じゃないんだから・・・」

と本音をポロリとこぼしてしまった。

その後、黙って立ってたら(と言っても10秒未満)向こうから、ちょっと怖そうなオジさんが横断歩道を渡ってくるではないか。
それを見て指さしながら「ほら!あれ! あの人、渡ってるよ!注意しなくていいんですかぁ〜!!」と警備員に大声で叫ぶ。

警備員、無視。

オジさんが渡りきるのを見届けずに「アホくさ」と捨て台詞を残し、自分たちもさっさと横断歩道を渡ってしまった。「あーテキトーな仕事してお金もらって、いいなあー!あーあー!」と叫びながら・・・・・・。

こうやって言葉に書き起こせば、どちらが悪いのかは、一目瞭然である。こっちだ。明らかにこっちがわるい。

たしかに、警備員の物言いは親切で紳士的な態度だったとは言い難いし、今、もう1度同じことをされても不愉快に思うのもまた、事実だと思う。

だが、結果を見る限り、警備員は私たちには、正論しか言っていない。

時間はもう深夜0時を回ろうとしていた頃。いい気になって夜の街を歩いていた私たちも、酔っぱらいに見えなくもない。

警備員も普段は本当にイイやつで、その日は仕事は終わらないし、酔っぱらいはウザいし邪魔だし、ちょっとあっち行ってくださいよ、ていうか去ね!という気分にたまたまなっていたとしても、それだけで彼の勤務態度が責められるわけではないだろう。

今、私が住む、北の大地の、とある政令指定都市では、緊急雇用対策として、いても、いなくても、どうでもいい警備員が市からバンバン発注されているという。

最近、駅や交差点、駐輪場で「歩道は歩行者優先です」というのぼりを持ち、蛍光色のパーカーを着て突っ立って無駄話をしている人をよく見かけるが、それも『緊急雇用対策』である。

6時間立っているだけで日給4500円、交通費別途支給。

こういったただ立っているだけの人や警備員は、官から仕事をあげてお金を支払っているんですよ、という大義名分を果たすためだけに外に借りされているだけで、仕事ができる必要などない。
だから、極端な話、たとえ無駄話していたとしても、いいのである。ただ突っ立っているだけのかんたんなお仕事さえ守ってくれれば、官が金を払うよ、というそういう趣旨なのである。

なぜこんなに内情に詳しいかと言うと、自分も、そう遠くはない身内(と言ってもたかが知れているが)に、その市からの仕事をもらっている人間がいるからだ。

ずいぶん脱線したが、話をあの日の夜に戻すと、もしかすると、あの警備員も、事情があって、市から仕事をもらっていた口なのかもしれない。
いや、建設工事の警備員だったからそんなことはないかな・・・でも公共事業なら最小必要人数よりも多く警備員を発注しているということも、あるのかな・・・。

あのときの自分の感情を振り返ってみるに、本当は、自分も警備員が憎かったのかもしれない、と思う。
警備員をやっていた人が、ではない。警備員という職業が、仕事にあぶれてしまった者には警備員くらいしか仕事がないことが、それでも警備員しかなくても何かしなくては生きていくことができない、今のこの世の中が、憎かった。いや、恐れていた。怖かった。

いつか自分が逆の立場に立ち、自分より年下(だったと思う、たぶん)のガキから、ああでもない、こうでもない、と見下され、それでも仕事を続けなくてはならない・・・・・・・・・そういった事態が、そう遠くない将来に、現実になってしまう可能性が0ではないことが、怖かった。

だから、ああいった態度をとってしまったのかな、と。

今でも、あのときの警備員に謝るつもりはないが、もし、もう1度同じことがあったら、そのときは、まあ、余計なことを野次るのはもうやめにして、「おまえ何様のつもりか、警察にでもなったつもりが貧乏時給生活者が、一昨日きやがれクズがウジが人間のカスが」と、事実を言うのに止めたいと思う。そして、参院選では幸福実現党に投票しようと思う。ああ、将来が不安だ。


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