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あれ、打ち間違ってる?

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2007年10月7日(日曜日)

客観的な評価と統計

カテゴリー: - etupirka @ 07時11分27秒

メッセンジャーのログを読みたくなった。

ログをとる機能がついているらしいことは前々から知っていたが、今までに実際に読んでみたことはほとんどない。それが非常に読みづらいことを知っているからだ。
読むに当たって、そのままの形では非常に読みづらいので、適当なエディタで開こうとしたら、これがそのままでは読むことが出来ないことに気づく。
読みたいと思っていたログの会話相手にそのことを尋ねると、その人は今まで読みづらい思いを我慢して、メッセンジャー付属のログビューアを利用していたという。
あれは全然ダメだ。どんなログを見ようとしても、動作が重く、読み込みに時間がかかる。
というわけで、適当なフリーソフトを見繕って、ログをメッセンジャー独自形式から、通常のエディタで開ける形式に直した。ここらへんの経緯は健忘禄に書いているけれど、両方を読んでる人はまずいないと思うから、サービスで書いてみた。

ソフトを探すのは2分で終わった。ダウンロードして使えるようにした時間の方が長くかかったくらいだ。
見つけたソフトをそれをかの字に教えてあげたら、とても喜んでいた(すぐに飽きていたが)。
今まで、少なくとも自分よりも多い回数ログを見ようと思った人が、そういったものを探したことはなく、たまたまログを見たくなった自分は、まず最初にそれを探そうとした。
自分と彼女の大きな相違点だ。他のことにも色々応用できる違いなので、なかなかおもしろい。

さて、探していたログは無事に読むことが出来たが、せっかくなのでちょっとだけ遊んでみた。
さっきも書いたが、ログを読むために、メッセンジャー独自形式をテキストファイルに変換した。GREPツールを使いたかったからだ。
つまり、正規表現が自由に使えるのでこのログから色々な統計を取ることが出来る。自分以外に誰も興味がないことを前提で、ある2人で間で交わされた1年と2ヶ月の会話ログを実際に調べてみた結果が以下だ。

最初にやったのはファイルサイズの測定。まず、お互いのID(ちゃんと登録していないので、名前が表示されない)や発言時間等を省く。正規表現をやっててこんなに嬉しかった時間は他にないだろう。
さて、ノイズを取り去った時点で計ったファイルサイズ(こっちは右クリックしてプロパティを見るだけだ)は3.55M。すべてダブルバイト文字と仮定すると(言うまでもなくUTF-8で保存していたりはしない)186万3042文字を打ったことになる。森博嗣のVシリーズに相当する量(が想像出来る人は非常に限られたごく少数)だ。
IDの数を数えてみると(数えるまでもなく)自分の方が多いことがわかる。発言量と回数が比例すると勝手に仮定すれば、なるほど、自分は1年ちょっとの間に何を1人で語っていたのか、と驚く次第だ。正確には、間に4ヶ月半ほどほとんど会話が交わされなかった時期があるにも関わらず、だ。

次に、口癖を検索してみた。
残念なことに自分にはこれと言った口癖はない。しかし、彼女は決まった返答ばかりをする、気の利かない奴なので、この調査もなかなか満足のいく結果が得られた。
ちょうど学生時代に、学校の授業中で独り言の多い教科担任の口癖を正の字で数えたときのような、懐かしく微笑ましい、不思議な気分になったが、実際にそんなことをした覚えはない。
ヒット数の多かったものから順に列挙すれば、「ほう」が622回、「あらまぁ」が428回、「なるほど」が421回、「そうですか」が413回、「はぁ」が321回で、この順列はほぼ自分が予想した通りだたったが(3つのワードの使用頻度が漸近していたのは予想外だった)、最近のログのみ対象に同じ調査をすると、どのワードも平等に使われていることに気づいて、おもしろい。なお、言葉の揺らぎ(「ほお」と「ほぉ」、「ほう」など)についても考慮した結果である。
ある言葉の表記が、いつから違う表記になったのかを調べてみたり、2人の間で密かにブームになっている言葉を調べて見るのもおもしろい。自分の名前が246回しか呼ばれていないのに対して、相手の名前は708回も呼んでいるところなんて、自分と彼女の話し方の違いを象徴しているのだろう。彼女にまったく面識のない人物の名前さえ130回も登場しているが、彼女の彼氏はそれよりもさらに少ない(断っておくが、不仲なわけではない。と聞いている)。
本当は、彼女の全発言中の口癖に占める割合にも興味があったけど、やっぱり自粛しておく。それは本人が気になったらやれば良いことだからだ。
締めくくりとして、おそらく最も発言が多いと思う「はい」についても調べてみた。結果は驚きの1261回。どこが驚きなのかと言うと、「ほう」と受け流す回数が「はい」と頷く回数の半分である点が驚きなのだ。もっと素直になれないのか、と正直に思う。

会話している時間が長い分からか、最初の頃は笑ってくれた冗談もそのままでは通じなくなり、さらに私のキャラや受け答えのレパートリーまでにも、相手が慣れてしまった。
そうなると、仕方なくこちらも対応して、さらにおもしろいと思われるものと考え提供しようとする。でもそれも徐々に苦しくなる。
本当はもっと笑って欲しいのに、思うように楽しませることができず、悔しい思いをしていたのだが、こんな非常識な量(しかも当然のようにすべての会話は夜または休日だけで交わされている。一体いつ彼氏と連絡をしているんだ?)をしゃべくっても、なお話題が途切れず、お互いに飽きずに、ずっと話が続くということは、客観的に見て十分に成功している部類に入るだろう。自分ではなかなか気づかないものだ。

日頃から、なぜメーラーにこういった機能が付随していないか不思議でたまらない。
たとえば、恋人とのメール中、最近自分への愛が足らないと思ったら、愛を紡ぐ言葉たちをキーワードに指定して、相手がそのどれかを書いたらハイライトする。1日単位や週単位、月単位など、指定した日時のメールからキーワードを抽出して統計がとれる。
そういう機能があれば「最近『愛してる』って言ってくれる回数が少なくなった」等のおきまりの言葉をデータとともに相手にぶつけることが出来るではないか。きっと、そんなことされたら困る人がいるから、誰もつくらないのだろう。と思う。
しかし、自分が何通メールして、何文字送って、どのような内容を送ったか分析してくれる機能くらいは欲しい。なぜ誰もつくろうとしないのか?

メールやメッセは、続けると1つの習慣にもなりうる。そして、つい惰性で続けがちでもある故に、こういった客観的なデータは貴重なものだと思う。

ずっと前に自分が送ったメールを読み返し、なぜ自分はこのようなことを送ったのか後悔することがある。
それを送った主な動機は、当時の自分が調子に乗っていたことに起因している。後になってから、なぜもっと冷静になれなかったのか、そう後悔するのだ。
日々の会話や電話では、自分や相手の発言を振り返ることは出来ない。だから、せめてメールやメッセくらいではそれが出来ればいい。
出来たとしても、現実を見るのが嫌で、目を逸らそうとするのだろうけれど。


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プロフィール
1940年11月29日、東京都葛飾区柴又に生まれ、16才で家出し、20年後に腹違いの妹が暮らす故郷に帰って来た寅さんの本名は寅次郎である。