他人の優先度
もしあなたに大きな仕事・予定があるとしよう。その仕事は存在が数週間前から把握できている状態だとする。
あなたにとってその仕事は外してはならない機会だ。しかしあなたは、その前に別の約束がバッティングしてしまった。仕事を成就させるためには、別の約束に時間を割いているわけにはいかない。だが、その約束は仕事の存在が把握できたのと同じ時期に組まれたものだ。あなたならどちらを優先するだろうか?
多くの人は、2つの約束がバッティングしてしまった場合、大切な方を優先する。この場合、あなたは仕事を優先して、他の約束を断ってしまうだろう。
仕事まではまだ大分時間があるので、あなたはそのつもりになれば仕事の準備を前倒しで行うことができる。そうすれば2つの約束を達成することができる。でも多くの人はそんな困難な道を選ぼうとしない。他人の予定を変更してでも自分のことを予定通りに進めるのだ。
では私たちは、相手の予定を優先させるために、自分で出来ることは最大限努力しなければならないのか?その答えはNOだ。
もしあなたが賢明な人間なら、あなたが努力して仕事を前倒しにしても、その旨を相手に伝えたときの相手の反応がすぐに予想できるだろう。そんな無理をしても相手から喜ばれる場合は、相手にとってあなたが大切な人間である場合か、相手によっぽど物理的な利益がもたらされる場合のみだ。そうでもない限り、あなたは「重い人」の角印を押されてしまい、それを何度も続けているうちに、その人からは何も相手にされなくなるだろう。
大切なことは相手がどのような人間か見極めることだ。その人は自分の予定よりも相手の予定を優先することが出来る人か?そもそも相手の予定や人格をを優先、尊重するという概念を持ち合わせている人なのか?
相手の人間ががあなたの思い描いていた人間像とは異なっていても、相手を責めてはいけない。誰しも自分で決めた予定は最大限守り通したいと思うし、その相手にとって、他の他者はともかく、少なくともあなたの予定よりは自分の予定の方が絶対的に優先順位が高いと考えているのだ。
もしあなたがそのような状況に不満を抱いている場合、あなたに与えられる選択肢は大きく分けて2つ。認めてもらえるように努力をするか、そのような人間とは付き合いをやめるか。
後者の方が確実性は高いが、うまく関係を進めていきたいのなら、相手の顔色を伺いつつ、騙しだましやっていくのも一つの手段かもしれない。そこまでして人付き合いをする価値が相手にあるのなら。
一番やってはいけないことは、上記のような内容を相手に伝えてしまうことだろう。そんなことをすれば、あなたは真っ先にその人から嫌な顔をされて嫌われてしまう。なぜなら、それは冷静さを失った行為だからだ。
相手に文句を言う前に自分は相手にとってその程度の待遇を受ける程度の存在価値しかないことを自覚しなければならない。
会社や学校の関係に支障を来すことがなければ、相手にとって迷惑にならないように大人しくしているのが良いだろう。それが相手のことを尊重する、優先するという概念だ。







