続 本当に伝えたいこと
本当に伝えたいことは、伝えようとしているときには伝わらない。人間はみんな嘘つきだから。
逆もまた然りで、本当に聞きたかったことは、尋ねても得られることはない。稀に(いや、かなり大勢だが)欲しているものをすぐに他人から得られるような人がいるけど、そういう人の話を聞いていると、羨ましいと思う反面「そんなものはまやかしだ!口から出任せだぁ!!」と叫びたくなってしまう。
伝えたいことがあるとき。聞きたいことがあるとき。そんなときは、たとえばこのようにしてみてはどうだろうか。これはちょっと凝った手法をとるが一つの方法を提案しよう。
まず本人にコンタクトをとる。悩みがあるから相談に乗ってほしいとウソの相談を持ちかけ、相談の対象相手の特徴として、目の前、あるいは電話口、メールの向こうで遠回しに目の前にいる"伝えたい本人"の特徴を言う。このとき架空の第三者と目の前にいる本人が同一人物であることに気づかせるようにすれば、あとは楽になるだろう。"伝えたい本人"の前の前で、その人に聞きたいこと、伝えたいことをいうのだ。
こうして実在しない第三者を媒介することにより、もう少し客観的な話し合いが出来るようになると思うのだが、さてどうだろうか。もしうまくいけば、話しても聞き手も同様に普段より素直に気持ちを伝えられるようになると思う。いや、まだ試してみたことはないので、保障などはできない。
たとえこんなに頑張ってでも、伝えたいことは伝わらなかったり、聞きたいことは何も聞き出せなかったりする。しぶとい相手がいるもんだ。
でも、会話を続けているうちに、どうしても聞きたかったことが口からポロッとこぼれてくることがあるのだ。苦労して聞き出した言葉より、無理に喋らせた言葉より、それは何より自分が求めていたもの。聞きたかったこと。伝えたかった気持ち。そしてたぶん真実。
本心は伝えたいときに伝わらないのに何か他の言動に伴って、相手に伝わる。 そう、運が良ければね。
こうまでしなきゃ伝わらないのはなんでだろう。本当のことを言うには私がウソをつきすぎているせいだろうか。







